昨日も書きましたが…
「おはよう、今日ヤバいよね!」などと挨拶代わりに言葉を交わす人々に対して、
今までずっと横から他人ごとのように眺めていました。
黙って目をそらしたままで、少し優越感すら抱いていました。
ついに覚悟を決めて、今朝かかりつけのお医者さんに行ってきたのですが、
ここ数日の症状を話すと、いつもの優しい先生はいつもの笑顔のままで
「この時期にその症状でしたら、花粉症に間違いないでしょう」
と私に告げました。
ついに私も皆さんの仲間入りです。
祝☆花粉症デビュー!!
おめでとうございます!私!
思えばあれは15年くらい前だったでしょうか。
鼻をグズグズして辛そうなお姉さんに「愛那ちゃんは大丈夫なの?」と聞かれ、
わずかな鼻のムズつきと微かな目のかゆみを覚えながら、「もしかしたらそろそろかもしれない…」と答えたあの日。
今でも覚えています。福生のライブハウスでのことでした。
それから幾年もの時間が過ぎて。
今年こそは…いや今年こそは…と毎年のように思い続けていながら、
いや、まだ大丈夫だ、まだその時ではないと自分に言い聞かせてきました。
きっかけは一週間ほど前だったでしょうか、タクシーの仕事をしていて、
ガスを補給するため窓を開けたときです。
それまでなんともなかったのに、急に大きなクシャミが飛び出しました。
そのときです。「まさかこれは…」と直感したのです。
直感が確信に変わったのは、一昨日の志木さくらフェスタのときでした。
数時間ずっと屋外にいると、ずっと鼻をすすり続けていなければならないのです。
今までも寒い日にはそういうことがありました。でも一昨日はずっと暖かかった。
今まで感じたことのない、いや、感じていたけど見ないふりをしていたのかもしれません。
夫に聞きました。「ねえこれ花粉症かな?」
夫は花粉症のベテランであり、数々のアレルギーの持ち主でもあります。
彼の話によるとこうでした。
「病院には早めに行ったほうがいいよ。私もしばらく花粉症に対して見ないふりを続けてきたけど、そうしたらそれを引き金にありとあらゆるアレルギーを発症した。病院には早めに行ったほうがいい」
我が家の猫たちを誰よりも愛していながら、猫アレルギーを発症してしまった男のリアルな言葉でした…
(薬を飲んでいれば猫に触れても大丈夫だそうです)
リアルな男のアドバイスを素直に聞き、病院に行って薬をもらってきたというわけです。
薬はすぐに飲みました。今日はずっと屋外にいるけどあまり鼻をすすっていません。どうやらこの薬は効くようです。
せっかくだから血液検査をしてもらって、主要アレルギーがあるか見てもらうことにしました。どの花粉にアレルギーがあるのか、またハウスダストとか猫とかもわかるみたいです。
詳しくわかったほうが対策しやすそうだもんね。
それにしても、発覚が今でよかったと思います。
もし福生のライブハウスのあと、すぐに検査して発覚していたとしたら、
若かった私は絶望すら覚えていたでしょう。
春の気持ちいい時期にお花見すら行けないなんて、人生が終わったも同然だと思っていたかもしれません。
もしかしたら人生を悲観して最悪の事態になっていたかもしれません。(いやマジで)
私も大人になりました。
お花見がもしできなかったとしても、人生ほかにもいろいろな楽しみがあると知ることができました。
今の私なら花粉症になっても大丈夫です。
それどころか、新しいことを知れてちょっとうれしい気さえします。
薬もだいぶ進化したと聞きますしね。昔は薬を飲むと眠くて仕方なかったとか。ドライバーさんとか大変だったでしょうね。
よろしく花粉、新しい薬、そして花粉症のみなさん。
できればお互いうまいことやっていければいいですね。
写真は病院の近くにあるラーメン屋さんのものです。
前を通るたびに気になっていてやっと行けてうれしかったけどもう行きません。ごちそうさまでした。がんばってください。