時代劇って、おっさんが見るものというイメージがずっとあって、
興味ないどころか毛嫌いする対象だったんです、子供のころからずっと。
日本史の授業が大嫌いだったからかもしれません。
レキシを好きになってからも、日本史に出てくる用語はなかなか頭に入りませんでした。
なんでこんなに毛嫌いしているのか自分でもよくわかりません…。
そんな私が時代劇を見てみようと思ったのは。
この方のおかげです!
翔んで埼玉がめちゃくちゃおもしろかったもので、
同じ監督(武内英樹さん)と同じ出演者(GACKTさん)なら絶対おもしろいやろと思って、
「もしも徳川家康が総理大臣になったら」という映画も観に行ったんです。
そしたら織田信長がめちゃくちゃかっこよかったもので、
すっかりGACKTさんのファンになってしまいました。
(でも歌ってるGACKTさんにはまだあまり興味を持てていないままです。俳優としてのGACKTさんが好きみたい。ボクはミュージシャンだからとよく仰っているのにすいません)
タクシーの仕事で東京シティガイド検定を受けることにもなって、東京の歴史について勉強していたら徳川家のみなさんがバンバン出てきて、
それもあって徳川家のみなさんに興味を持ってきたところで、
GACKTさんが「新・暴れん坊将軍」に出演されるとのこと!
ということで生まれて初めてちゃんと見てみました、時代劇。
「主演って誰やっけ?松平健さん?あっマツケンサンバの!?」というレベルでした。
見てみたらおもしろかったです!
※できるだけネタバレしないようにこの記事を書くつもりです。
※でも、時代劇初心者には「ネタバレ」と「お約束」の違いがよくわかっていない可能性もあります。もしネタバレだったらごめんなさい。
観る前の不安
「もし徳」がめちゃくちゃおもしろかったもので、
同じ人物なのに違う描かれ方をしている、とか、
同じ人物なのに違う役者さんが演じている、とか、
そういうことで困惑してしまわないか、すごく心配しました。
もし徳での吉宗さんは「暴れたことなどないのに暴れん坊将軍などと呼ばれて」と憤っていらしたし…。
こちらではGACKTさんは吉宗と対立する役柄らしいけど、あちらではGACKTさんは家康と●●していたし…。
埼玉デュークが乗っていた白馬に吉宗が乗っているし…。
時代劇とか大河ドラマとかをよく観る人って、そういうところを乗り越えてきているんでしょうか。どういうふうに割り切っているんでしょうか。
などなど考えて心配してましたけど、
物語がおもしろければ、ぜんぜん気にならなくなるものですね!
まったく杞憂だったとわかりました。
序盤~中盤らへんの感想
・人物関係がよくわからない…髪型みんないっしょやし…。と思ってたら、
悪い人ってのはほんとに悪い顔&悪い声で笑うんですね。
それを吉宗さんが「成敗!」と言って斬りつけるんですね。なるほどわかりやすい。
・え!現代の時事ネタ入れてきたやん。こんなのほんとに江戸時代にあったの?
なるほど、フィクションと史実の違いを楽しむものなのかな?時代劇って。
だとしたら、史実をもっと勉強していればもっと面白いのかな。
学生時代に見てたらもっと日本史の勉強してたかもなー。
・あ!歴史をちょっと勉強してたからわかることもあった。
「大権現様」というのは徳川家康のことで、そこから8代目の吉宗までずっと続いている決まり、ということだな?
それと、吉宗が東京のあちこちに桜を植えた史実から、オープニングムービーはこういうことになっていたんだな。
平川門って現代でいうあそこのことだ!あそこに江戸城があったんだなー。
・「御三家」という言葉は調べてもよくわからなかったんだけど(日本史だと思うとほんとに頭に入らないもので…。)
このドラマで解説してくれたから初めて理解できた!
なるほど。だから徳川どうしなのに対立するんだな!
・もし徳では、野村萬斎さん演じる徳川家康が太平の世を作り上げたと言っていた。あのシーンすごく良かったな。
それを8代吉宗に渡るまでずっと引き継いでいるんだな。なんかうれしい。
なるほど。だから吉宗はかっこいいのか…。
・吉宗のかっこよさに見とれていたところで、GACKTさん目当てだったことを忘れていた。
やっと出てきた!と思ったら、めちゃくちゃ悪い顔してはるやん。
冒頭でもそんなこと思ったな。てことは悪い人なのか? →ほんとに悪い人だった
そんな感じで、あら時代劇ってけっこう面白いやん!と思って観てたんですけど、
クライマックスあたりでちょっと困惑がありました。
クライマックスあたりの困惑
・悪い人だって私利私欲だけで動いているわけではないのに、
吉宗が偉いっていうだけでひざまづいて、
吉宗が強いっていうだけで成敗されてしまうんだな。
そりゃ将軍様だから実績と信頼はあるけど、この悪い人たちだって自分なりの信念で動いていたのに。
殺されてしまうんだな…。
・あれ?GACKTさん(徳川宗春)との直接対決シーンはないの!?
クライマックスの大立ち回りはとても見ごたえのあるシーンで良かったけど、最後に宗春さんとのバトルシーンがあるもんだと思っていた。
あれで決着がついたということみたいだけど、なんでそういうことになったのかよくわからなかった…。
(これは私が史実をよく知らないからか、時代劇のお約束をよく知らないからか、おそらくどっちかだと思います)
わかる方よかったら解説してください…。
その他こまごまとした感想
・スケバン刑事みたいな武器出てきたやん!これもフィクションの部分かな?と思って観てたら風魔の忍も出てきておもしろかった、風間唯ちゃん(浅香唯さん)の先祖だな
・GACKTさんが出てくるドラマは筋トレのシーン絶対入れられるやん
・もし徳のGACKTさん(織田信長)にはどんでん返しがあったけど、こっちのGACKTさん(徳川宗春)はそのまんまの悪い人でおもしろかった
・負けたことになった後のGACKTさん(徳川宗春)のあのシーンかわいかったな
・大団円のあとの吉宗さんの表情もかわいかったな。格好いい人のかわいい表情があるっていいよなー
ということで、若干の困惑はあったものの、
はじめての時代劇はとてもおもしろく見れました。
でも人が簡単に殺されちゃうのはちょっとびっくりしたな。
もし徳の家康さんが「安寧の世を作りたい」と言っていたけど、
こんなに簡単に人が死なない世界になってて安心しただろうな…。
暴れん坊将軍、昔のシリーズから見ていた人にとっては、
吉宗の息子(世継ぎ)の話になっててとても感慨深いでしょうね。
やっぱ長く生きてればいいことあるもんだな…と思います。
GACKTさんが出演されている映画がもうすぐ公開です、今度は格闘技の映画です。
格闘技にもまったく興味がない人生だったけど、これも観に行こうと思います。
また一つおもしろいことを知れそうで楽しみです。