映画を観るときは大体ひとりで行きます。
一緒に行くような友達がいないってのもあるんだけどね。
ひとりで観て、いろいろ感じたり考えたりして、それを文章にまとめてブログに書くのが好きです。
今やってる映画「TOKYOタクシー」は2回ひとりで観たんだけど、
あんまりにもあったかくて美しい映画だったんで、
夫と一緒に観たくて、なかばむりやり誘って連れていきました。
(※今回もネタバレなしで感想書きますね)
(※でも事前情報を何も見たくない人はここで戻ってもらったほうがいいかも)
夫、映画観るのはあんまり好きじゃないらしいんだけどさ。
翔んで埼玉のときもむりやり連れてったら面白くてはまっちゃったみたいだからさ。
私が勧めるものは夫にも面白いんですよ。
ポップコーンを買って一緒に食べながら観終わったあと、
映画館の下にあるフードコートでケンタッキー買って、食べながら聞きました。
私「映画どうだった?」
夫「なんかじわじわ来るね」
私「そうでしょう。…感想それだけ?」
夫「うん」
あんだけいろいろ詰まった映画で感想それだけなわけないだろーと思って、
いろいろ聞きだしてみました。
私「じわじわ来るっていうのは良い感情なの?」
夫「うん」
私「喜怒哀楽でいうとどれ?」
夫「うーん、喜かな」
私「そうなんだ。どのシーンが嬉しかったの?私はあのシーンが良かったなあ」
などなどいろいろ話しているうちに、
夫がぽつりと
「浩二さんも複雑な気持ちだっただろうなあ」と。
おお!感情の話が入ってきたぞ!
浩二さんはただの運転手のつもりで、ただのお客のすみれさんを乗せたのに、
だんだんいろいろな話をして、最後にはあんな展開になってしまって、
実際に運転手をやってるお前はどう思う?と聞かれました。
私「お客さんにもいろいろいて、もう二度と会いたくないと思いながら笑顔で接する人もいれば、楽しかったなーまた会いたいなーと思う人もいる。浩二さんにとっては今までで一番のまた会いたいお客だったんじゃないかな。
それでも旅の終わりまではお客としての一線があったけど、最後のシーンであんなことになったら、そこで線を越えて会いたい人でしかなくなるよね。すみれさんに比べると線を越えるのがちょっと遅かったのかもね」
そんなふうに話しているうちに、ああ、さっき言ってた「じわじわ来る」ってこういうことなのかなと、
私の中でもしっくりくる感じがありました。
これはもうちょっといろいろ話ができるんじゃないかなと思って、
私が3回観てもわからなかったいくつかのシーンのことを夫に聞いてみました。
私「あそこで浩二さんはなんでわざわざ電話したんだと思う?」
夫「それは、その前のすみれさんの話が…」
私「ああ!それで浩二さんはそんなふうに思ったのか!」
私「ホテルのシーンであの人たちが映ったのはなんでかな?」
夫「それは、あの人とあの人が…」
私「ああ!そういうことを感じさせたかった演出か!」
私「あそこでなんですみれさんはあんなことを言ったのかな?」
夫「それは男と女の考え方の違いで…」
私「ああ!そういうこと!」
なーんだー。
さっきは感想ひとことだけだったのに、
私よりいろんなことちゃんと考えながら観てんじゃないかー!!
ケンタッキー食べ終わって帰りながら、
私「こうやって誰かと語り合いたかったのよ!」って言ったところ、
夫「お前がいろいろ聞いてくるから一生懸命しゃべったんだよ。なんとなく全体を見てぼんやりした感想を言うのが好きなんだ」
とのことでした。
えー。なんなのそれもったいない…。
誰かと一緒に映画を観ると、
相手は自分と違うところを見ていたり、自分がわからなかったことに気づいていたりして、
それを出し合うことで、その映画をより深く味わえるんだなあ、と感じました。
これもなかなかおもしろいなー。
これからも折を見て夫を映画に連れ出してみようと思います。
うっとうしがられないよう適度にタイミングを見てやらなきゃな…。
