新座の映画館なので「平場の月」推しで、
館内にTOKYOタクシーのポスター1個もなかったけどな…。

初めて好きになった芸能人は木村拓哉さんです。私が9歳の時でした。
この人はカッコいいんだよなあー。
まあSMAPファンとしては複雑な気持ちはありますけど、
木村さんがタクシーの運転手をやる!というので楽しみにしておりました。わたくしタクシードライバーを通算9年やっております。
ネタバレなしで感想言うの難しいんだけど頑張って書きますね
端的に言うと「3回泣きました!!」
2回目と3回目はボロボロ泣きました。3回目は後ろからも泣いてる声がちらほら聞こえました。
まずは、木村さん演じる宇佐美浩二さんの良いパパぶりが見れるシーンから始まります。
この人はパパでもカッコいいんだよなあーとか、
一晩働いてヘトヘトになってその売り上げなら、うちの会社に来たほうが稼げるんじゃない?とか思いながら始まりました。(個人タクシーの手取りってどれくらいか知らないけどさ)
でもヘトヘトになるのわかる。完全歩合制ってきついんよなあ…。家族がある人ならなおさらかと思います。
倍賞千恵子さん演じるすみれさんを乗せたとき、
「長距離ラッキー! でもこんな偏屈ばばあ長時間乗せるのしんどいなあ」って気持ちが手に取るようにわかりました。
それを取り繕うにも宇佐美さんは不器用なので、だからすみれさんは心を開くことができたのかもしれないなあ。
お互い徐々に心を開いていくさまを演じられる木村さんと倍賞さんはさすがだなあ。
お互い徐々に心を開きながら、東京の街を走りながら、
85歳のすみれさんが若いころの話をするわけですけど、
そのころは現代から見たら女性の人権なんかない時代だったんだなあ。と、話を聞いてて私は思いました。
そんな中で必死に生き抜いてきた女性の激動の人生。
東京のきれいな景色を走りながら、それが繰り広げられます。
旅情たっぷりでした。人生と旅を重ねるこういう映画大好き!
いろんなインタビューで言ってますけど、
街を走りながら話をするシーンは全部スタジオの中で撮ったんですってね。風景はあとから合成したんですってね。
できればその話は知りたくなかったなあ…木村さんと倍賞さんが実際に東京の街を走りながら話をしたと思いたかった。まあそんなことしたら危ないだろうけどさ。
2025.11.27追記
あとから合成じゃないんですってね!すいません!
景色を先に撮ってきてそれに合わせてスタジオで演技したんですね。新しい技術だからスタッフさんも演者さんも大変だったとか。
それなら木村さんと倍賞さんが景色見ながら話してたんだなー。
東京から横浜にかけての美しい景色と、
予告動画でも言ってた浩二さんのセリフ
「今生きてるから、この景色を見ることができるんです」
この言葉とともに旅は終わります。
すみれさんの最後の旅が、少しの未練と期待をのせて切なく終わったあと、
浩二さんの人生はまだこの先も続いていくわけです。
これが苦しくて、ええっこれでこの映画終わりじゃないよね?と思ったら、
まだこの先にこんな展開があるなんて!!
まだひとドラマティックあるなんて山田洋次さんさすがやん!!
ひとりの女性の壮絶な人生を旅情とともに語ったあと、
また人生は次の世代に引き継がれていくんですね。
そうして旅はまだまだ続いていくんですね。
そんなふうにこの映画は終わりました。
すごかったなあ…。
実際のタクシーではこんなドラマティックな1日はまずないだろうけど、
よく覚えているお客さんは何人かいます。
悪い意味でよく覚えている客も何人かいます。
イヤなこともいろいろあるけど、なんだかんだで85年くらい生きたら、
最後にこんな素敵な旅ができるくらいの人生を送りたいなあ。
寅さんの映画って観たことないんですけど、
倍賞千恵子さんってずっと寅さんのヒロインをされてたんですよね?
(あ、今調べたら寅さんの妹なのか)
その倍賞さんがこんなふうにドラマティックに最後の旅を終えるなんて。
寅さんのファンの方はグッとくるんじゃないかなあ。いいなあ。ちょっとでも観とけばよかったなあ。
ちょっとしたコミカルもよかった
倍賞さんのちょっとしたコミカルもかわいいけど、
明石家さんまさんというビッグネームを声だけで出演させるとはどういうことだ?と思ってました。
この絶妙なコミカルのためだったんですね!
さすがだなあー。シリアスなのに一瞬クスっと笑えるの。絶妙な間がさすがだなあー。
この映画を観ようと思っているタクシードライバーの方へ
「そんな長距離走ってお代はちゃんともらえるのか?」
と心配されていることかと思います。
その心配は最後にきっちり解消されますのでご安心ください。
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旅情と人生が重なり合って深みになる大好きな映画でした。
また観たいな。でもあのラストシーンを知っちゃったからな…。
映画が終わってもすぐに立つ人はいませんでした。(私が頑張って最初に立った)
山田洋次監督はまた次の映画を作られるんでしょうか。
大泉洋さん主演の「こんにちは、母さん」も良かったです。楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。


2025.12.12追記
2回目に観た感想はこちらです!