生まれたときから20歳になるころまで住んでいた実家は、
狭い住宅街の中にあって、
車1台が通れるくらいの道幅なんだけど、
よくいろんな車が通ってました。
そんな道を歩いているときに、
後ろから車が来たら、道の端に寄って避けるじゃないですか。
小学生くらいの時だったかなあ…
車を避けるときに、
「大人といるときは、運転手さんは手を挙げて挨拶してくれることがあるけど、
子供だけでいるときは誰も挨拶してくれない」
ということに気がつきました。
道を譲ってもお礼も言われない…
子供なんてそんなもんだよなあ、と諦めていたように思います。
でも、あるとき現れたんです。
小学生の私がひとりで歩いているときに、車に道を譲ったら、
こちらを見て手を挙げてくれた大人が!!
「子供相手にちゃんとお礼をしてくれた!」
と、うれしく思ったことを覚えています。
家の近くの神社の目の前でのことでした。
そのことを覚えているから、
今は私が車を運転する側だけど、
道を譲ってもらったら、子供であっても手を挙げて挨拶することにしています。
(子供はこっち見てくれないことも多いけどね)
礼儀を示すのに大人も子供も関係ないんだよ、
ということを、あの車の運転手さんは教えてくれた気がします。
どんな人だったかは覚えてないけどね。
お元気でいるといいなあ。
