今日は午前中に猫のお葬式をしたあと
中板橋イルミカフェにて、
なにわえわみバースデーライブ
Wamusica Ⅶ
- Con le Stelle -
に行ってきましたー!
ライブレポをする前に、
この先生のライブがどれだけおもしろいかを知ってもらうための重要な話があるんですけど…
去年のいまごろ、この先生の主催のボイトレ発表会に出るために練習していた時のことです。
今回の発表会は生演奏じゃなくてカラオケ音源でやるっていうから、それならせっかくだからと思って、
カラオケじゃなくてウクレレ弾き語りでやりたいと申し出ました。
曲はプリンセスプリンセスの『港の見える丘』
一生懸命練習してボイトレのレッスンに持っていって、
始めたばかりのウクレレを上手に弾こう、そして歌も上手に歌おうと、
必死になって一曲なんとかやり終えたあとに、
黙って見ていた先生は言いました。
「弾き語りをする意味って何だと思いますか?
楽器がめちゃくちゃ上手なら話は違うかもしれないけど、愛那さんみたいな初心者が弾き語りをする理由は?」と。
意味ってなんだろう?と思って話をして、その結果気がついたのは、
「まず歌がある。それだけで伝えきれなかった感情を伝えるために楽器がある。その二つが合わさってはじめて世界になる」
ということでした。
「今の愛那さんの演奏だったら、それだったらカラオケのほうがいいって言うよ。だってカラオケのほうが演奏うまいもん」と珍しく厳しい言葉もありました。
「イントロがあって、そのあと歌い出すよね。主人公が口を開くよね。口を開くまでの思いがそこにあるはず。どういう気持ち?」
「ここでコードが変わるけど、気持ちの変化があったはず。主人公はどこを見ている?彼はどういう顔をしている?」
そんなことを考えながら歌っていると、自然と歌い方に変化が出てくるし、
その気持ちを伝えるためのウクレレのアレンジもどんどんアイデアが出てきました。
Bメロのコードが難しくてどうしても手元を見てしまう…と言うと、
「それなら、手元を見る目線に説得力があるようにして。なぜ下を向いたのか、ストーリーの中に組み込んで。そうしてきちんとパッケージングして、お客さんにわかりやすいように見せてあげて」と。
その日のボイトレのレッスンはそんなふうに、
全身を使って音楽を表現すること、世界観をきちんと作ってお客さんに見せること
をメインに進みました。
この日をきっかけに弾き語りに対する意識はだいぶ変わったなあ。(出来てるかどうかはわかりませんけど…)
ここまで読んでこの先生のボイトレに興味を持った方はこちら!
おすすめ記事を前に書きましたよー。練馬区桜台です。
楽しんで歌ってたらいつの間にかうまくなっているタイプのレッスンです。
さて前置きが長くなりました。
こんなふうに全力で世界観を表現することを考えている先生だからこそ、
バースデーライブもただ音楽を演奏するだけじゃない!
クラシック出身の先生が今日はポップスも多めに歌うというから、聴きたい!と思って行ったんですけど、
AdoさんとかYOASOBIとかの曲もありました。
そしてそれらの曲をストーリーに組み込むために、
先生が主宰する劇団のお芝居をモチーフにした朗読もありました。
これが緊張感あって、ストーリーのメリハリがおもしろかったなー。
お芝居の中で命をかけて喧嘩したかと思ったら、次の場面で急に素に戻って仲良く笑ってたりすんだー。
私はあんまりお芝居を見慣れてないので難しいところもあって、あんまりその辺の感想はここに書けないんですけど、
一番良かったのがなんと!!
先生が大手ボーカルスクールで教えてらした時の同僚の美月先生と、
プリンセスプリンセスの『Diamonds』を歌ったこと!!
(美月先生のことも紹介したくてホームページ探したんだけど見つからなかった…SNSは作成中みたいです)
お二人とも元気で明るくて素敵な方で、さらに歌の実力もばっちりで頼もしいから、
そんなお二人のハモリで名曲聴けるの最高だったー!!
このお二人の歌がもっと聴きたいので2時間くらいのライブやってくださいお願いします!!
美月先生のほかにも今日はたくさんのゲスト出演者さんがいらして、
ダンス教室の仲間だったり、ミュージカルで共演した女優さんだったり、いろんな方が先生と一緒に素敵な歌を聴かせてくれました。
「いろんなところで知り合った大好きな人たちが今日は来てくれてます。みんなで一緒にやるのすごく楽しい!」と。
そして先生お誕生日だもんね。誕生日を祝ってくれるたくさんの仲間がいるっていいなー。人徳だよねえ。
ライブのクライマックスには、出演者全員で歌うシーンがありました。
それもストーリーの中に組み込まれていて、
最初は劇団のメインキャストさんだけで歌い始めて、だんだん仲間が増えて、みんなが参加してきて盛り上がって…
その展開がドラマティックで良かったなー。
最後は総勢11人で合唱でした。あれは圧巻で迫力あって鳥肌立ったよね!
美月先生だけがポップス出身の方なのかな?入ってこられて歌い出したときに、パッと花が咲いた感じがしてあれはよかったー! 最推しです。
それとなにげに驚いたのが!
ドリンクメニューとフードメニューがたくさんあったんですけど、
これ、先生が全部メニュー考えて、全部自分で仕込んで持ってきたんだそうです。
それをスタッフさんや出演者さんたちがカウンターで調理して?提供すると。


せっかくだからカクテルとフードメニューいくつか頼んでみたんですけど、
どれも全部おいしくてびっくりした…。
ライブのついでにとりあえずつまめればいい、みたいなものではなかったです。
ちゃんとしっかり作ってあって、ライブ無しでこれだけ食べに来てもじゅうぶん楽しめるお味でした。
ほんとびっくりした…。
どれもおいしいからフードメニュー全制覇しちゃいました。
先生、今日のライブの演出や脚本や出演を全部こなすだけじゃなく、
このおいしいフードメニューも全部作っている…
何者…。
フードの提供は出演者のみなさんが出演の合間にやってくださっていました。(専任の方もいたみたいだけど)
もしかして、それのシフト表も全部綿密に先生が考えている?
何者…。
こんな超人的なことを各公演ごとに先生しっかりやっていて、さらにボイトレの先生業もやっていて、
いったいいつ寝てるんだろうと心配になることがあります。
レッスンのときは自分を取り戻せる時間で大切だと言ってくださるんだけどね。
今日のライブも大変だからやろうかどうか悩んだとのことでした。
そんな話をしているときに、先生ポロっと言った
「でも、こんなズタボロになる人生がすごく好きなんだ、あたしゃ」
名言出ました!
好きでやってんなら仕方ないよね。たくさんの仲間たちがいて幸せそうだもんね。
でも体には気をつけてくださいよほんとに。私も末永くレッスン通いたいんだから。
楽しい時間をありがとうございました!