あれは何年前のことだったでしょうか。
今住んでいるところに引っ越してくる前、だから5年以上は前になります。
いつものようにコンタクトレンズを処方してもらうため、いつもの眼科に行って、
先生がいつものように眩しいレンズを使って私の目を覗きながら、こう言うのです。
「ん? うーん……まあいいか」
なんですか!?
「40歳になったら白内障の検査をしましょう」
え? あ、はい、そうですか!?
その時点でまだ30代前半だったはずです。
白内障の検査をしようと先生が思った理由、40歳になったら聞こうと思ってました。
あれから引っ越して、コンタクトの処方は他の病院でしてもらうようになってから5年が経ちました。
そういえばもうすぐ40歳になるな…。
引っ越したからもうあの先生には会わなくなりました。
あれ何だったのかな…。
とりあえず、今通っている眼科の先生にその話をしたら、
「見た感じは傷とかないからコンタクトは着けていいです。でも目の病気が隠れてないか、ひととおり検査をしましょう」
とのことでした。
その場で眩しい光を当てて、神経を見るって言ってたかな?
それプラス眼底検査をすれば、目の検査はそれでひととおりだそうです。
眼底検査では白内障と緑内障の検査ができるんだって。
眼底検査とは…
瞳孔を大きくする目薬をさして、瞳孔を大きく開いてから、
目の奥にある神経とか網膜とか血管とかを見るんだそうです。
瞳孔が元に戻るまで数時間かかるから、それをした日は車の運転は禁止です。
後日、車を使わないでバスで眼科まで行って、
はじめての眼底検査スタートです!
受付が終わったあと、まず瞳孔を大きくする目薬をさしてもらいました。
「軽く目を閉じておいて」と言われ、そのまま20~30分待ちました。
しばらく経つと瞳孔の状態をチェックされ、無事に開いていたのでそのまま検査を開始しました。
まずは暗室で写真を撮るんだそうです。
なんか機械に顎を乗せて、「正面を見てくださいねー」言われて、
「まず左目から撮ります。緑のランプがあるからそれを見て…そう、それです。眩しくなるからビックリしないでくださいねー」
ビックリしないでって言われてもビックリするんじゃないですか!?
「まばたきは我慢です。…はい、まばたきしていいですよ。次は右目を撮りますねー」
まばたきの我慢がちょっとつらかったけど、これはすぐ終わりました。
待合室で少し待ったあと、次は先生の診察です。
いつもの眩しいレンズを持った先生が、
「はい、正面を見て。あのぬいぐるみがある辺り」
私「わあ、アンパンマンですね」
先生「そう。朝ドラ見てる?」
私「見てないんですけど、アンパンマンの話らしいですね」
先生「そうそう。次は右を見て。はい、次は右下。はい真下」
そんな感じで診察は進み、これもいつもより丁寧に見られたくらいで、すぐに終わりました。
それではじめての眼底検査は終わり。
あれ?これだけでいいのか…
なんかもうちょっと怖いことをするのかなと思ってました。
目になんか機械近づけられて、うわ刺さる!怖い怖いやめて!
みたいなことになるのかなと思ってました。
あー。これだけでいいのかー。
診察結果は
「すごく厳密に言うと白内障が始まりかけてるけど、問題ないと思っていいでしょう」
とのことでした。よかったー。
なんか目の手術って怖いって聞くやん?
なんで前の眼科の先生はあんなこと言ったんでしょうね?って聞いてみたら、
「先生によっていろんな考え方がありますから」というお答えでした。
どういう考え方だったんだろう、あれは…
5年以上前から白内障が始まりかけていたんだろうか…。
あの先生に聞いてみたいものです。
優しい先生でした。お元気にしてらっしゃるといいなあ。
しかし、瞳孔を開く目薬をさしたあと、
いつもより見えにくくなるとは聞いてましたが、ほんとに見えにくくてびっくりしました。
裸眼だといつも遠くが見えないんだけど、近くのスマホも見えにくくてびっくりした!
瞳孔…あなたいつも頑張ってくれてたのね。
知らなかったわ…
いつもありがとう…私の瞳孔。これからはもっと大事にするよ。(どうやってだろう)
そしてそんな瞳孔を、目薬ひとつで簡単に開いてしまえるんですね。
どういう仕組みの目薬なんだろう?なんかすごいんだろうなってことはわかります。
悪い人が眼科にいたら悪用できちゃうよね。車の運転が禁止なんだもんね。こんな目薬作った人もすごいよね。
そんなわけで簡単だったので、
40歳以上の人、いっぺん検査しといて損はないと思いますよー。
料金もそんなかからなかったしね。
あの目薬のすごさを体験できるだけでも面白いかも…。